ハチジョウダカラ


深く輝く黒はまさに宝石のごとく美しい。
タカラガイ全般を「子安貝」と呼ぶ地域もあるが、
一般的に子安貝といえば八丈宝のこと。

背が強く盛り上がる様子を妊婦と見たと思われる。
出産時にこの貝を握っておくと安産という言い伝えもある。

竹取物語に出てくる「燕の子安貝」は、
実はこの世の中に実在しない。
かぐや姫は求婚を断る為に存在しない物を条件とした。
物語の中に子安貝が出てくるのは、やはり人々は
古くからその神々しい美しさに感動していたに他ならない。

写真の個体は沖縄県辺戸岬産。生体は驚くほど浅い場所
(完全に干上がった大岩の下など)で見つかる事もある。

八丈宝(目八譜)
Cypraea mauritiana 
Linnaeus, 1758

殻長60〜100mm程度・大型・普通
潮間帯〜10m程に分布